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やる気のない生徒に対して

  • 執筆者の写真: 髙田蓮
    髙田蓮
  • 7月12日
  • 読了時間: 3分

 やる気のない生徒に対して、私たちはどのように関わるべきなのでしょうか。その答えのひとつは、「生徒と同じ目線に立つこと」だと私は考えます。

 やる気があり、比較的成績も良好な生徒に対しては、指導は比較的容易です。彼らには明確な課題と目標がありますので、弱点を見つけ、それに対応する宿題を与えるだけで、自ら真剣に取り組んでくれます。その結果として、自然に成績も向上していきます。

このような生徒が多く集まっている塾は、当然ながら「指導力が高い」という印象を持たれます。しかし実際には、優秀な生徒を集める「集客力」そのものが、合格実績や評判の大きな要因となっていることも見逃せません。

 一方で、宿題をやってこなかったり、学習習慣が身についていなかったりする生徒への対応は、そう簡単ではありません。彼らは学習に対して積極的でないため、いくら質の高い授業を提供したとしても、それだけでは成果にはつながりにくいのが現実です。

このような場合、多くの講師は「学力向上」から「退塾の防止」へと目標を切り替え、仲良くすることを優先する「関係性重視」の対応に走りがちです。しかし、私はそうした形であきらめることはしません。「どうすれば生徒が前に進めるのか」を、常に考えるようにしています。

 私の考えでは、「勉強しない」という行動は、単なる怠惰ではなく、「心の不調」によるものです。精神的な不調は、何かに取り組むためのエネルギーそのものを奪ってしまいます。具体的には、部活動による疲労、人間関係(友人・家族)でのストレスなどが原因として挙げられます。このような状態の生徒は、何をやっても中途半端になり、自分自身に対しても達成感を持てなくなっていきます。

では、どうすればそのような生徒が回復し、再び学習に向き合えるようになるのでしょうか。私が重視しているのは、「発散」と「有価値観(=自分は役に立つ存在だという感覚)」を取り戻すことです。

 こうした生徒たちは、自分の話をしっかりと聞いてもらった経験が少なく、心の中が混乱しています。そのため、まずは「指導すること」を一時的に停止し、本人の発言をすべて受け入れ、肯定する姿勢を取ります。そうすることで、生徒は少しずつ自分の考えを整理し、「今の自分でも大丈夫だ」と受け入れるようになります。この段階を経て初めて、生徒は主体的に勉強に向き合う準備が整ってくるのです。

 学習の根本には、常に「自信」が必要です。「生徒に合わせていたら学習は進まない」という意見もありますが、私はそうは思いません。すでに心が限界に達している生徒に対して、無理に勉強を押しつけるようなやり方は、かえって心を壊すリスクを伴います。

 実際、不健康なかたちで成績だけを追い求めた生徒が、将来的にうつ病や心の問題を抱えるケースもあります。私はそのような結果を避けるためにも、生徒が健康な心を保ちつつ、「ある程度勉強が好き」になり、自分の好きなことにも前向きに取り組める状態を目指して、日々の指導にあたっています。

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​【プロフィール】

【生徒合格実績】  

 

  <高校受験>  

・厚木高校・横浜緑ヶ丘高校・秦野高校・伊志田高校

・駒沢学園高校・國學院久我山高校​

  <大学受験>​  

・早稲田大学・立教大学・明治大学・青山学院大学

・中央大学・東洋大学・明治学院大学・法政大学

・専修大学・日本大学・駒澤大学・武蔵野大学

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​  髙田蓮

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       e-mail: takada7zyuku@gmail.com

   住所: 神奈川県横浜市戸塚区

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【経歴】

 2013年 秦野高等学校 卒業

 2018年 早稲田大学商学部 卒業
 
​ 2020年 アライドテレシス株式会社 退社
​ 
 2021年 個別、集団指導塾 英語講師専任

 2023年 株式会社リソー教育 退社 

 2024年 トロント留学


【その他】

 2014年 早稲田大学国際学生寮WISH 第一期生
 
 2023年 英検準一級取得

       放送大学教養学部
     「心理演習、心理実習」第一期生

​ 2024年 トロント日本語学校 JFL Assistant
 


 

髙田蓮
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